国内旅行案内

自然豊かなままの小笠原諸島へのおさそい

東京都のはるか南約1,000kmのところに「東洋のガラパゴス」と言われている小笠原諸島はあります。
小笠原諸島への旅行は東京の竹芝桟橋よりおがさわら丸で25時間半もかかります。
そんなに遠いのになぜ船?って思いますが、小笠原諸島には飛行場がないのです。
東京都から東京都への旅行で25時間半だなんて、飛行機に乗ったら、地球の裏側にも行けちゃうくらいの時間ですけど、きっとそんな長い船旅も好奇心とワクワク感で苦にならないことでしょう。
島が誕生してから一度も大陸と地続きになったことがない海洋島小笠原。
自生する樹木の約70%が固有種とされ、世界的に貴重な動植物の宝庫になっています。
「東洋のガラパゴス」と言われる所以がわかるような気がします。
小笠原諸島は、大きく父島と母島に分かれます。
父島は、東京から南へ約1000kmに位置する小笠原諸島最大の島です。
山には世界的に貴重な固有種、海にはまるで水族館の中にでもいるかと勘違いをしてしまいそうな美しい珊瑚や熱帯魚、一年中イルカが泳ぎ、クジラも子育てにやってきます。
多彩な魅力に溢れた南国の楽園、エコツーリズムの島です。
東京都に旅行に来ている事をきっと忘れてしまうことでしょう。
母島は、父島から定期船ははじま丸に乗って南へ約50km、約2時間で到着します。
南北に細長く、山には亜熱帯の高木林が繁る緑濃い静かな島です。
地球上で母島にしかないメグロが生息しています。
小笠原村の最大の魅力は、亜熱帯・海洋性の気候に育まれた豊かな自然です。
小笠原には、小笠原にしかいない動植物が多く、天然記念物に指定されています。
小笠原旅行に行ったら、クジラやイルカを身近に見ることができるツアーに行ってみましょう。
12月から4月にかけて、ダイナミックなジャンプがすごいのザトウクジラに会うことができます。
体長15mもの大きな巨体には見る者を魅了してくれます。
東京都旅行でもこのような体験ができるのかと感動します。
父島や母島の周辺では、かなりの確率でバンドウイルカや、ハシナガイルカを見ることができます。イルカたちはとても遊び好きなので、運が良ければ、一緒に泳いで遊んでくれるかもしれません。
そんな旅行になったらとっても思い出に残りますね。
そして、もう一つの島、南島の沈水カルストと呼ばれる珍しい地形は東京都100景にも選ばれています。
とても美しい光景です。
原生林に囲まれた亜熱帯の独特の風景には本土と違った新鮮な体験ができます
小笠原諸島は長い年月をかけて、この小笠原の景観をつくりあげています。
この自然は私たちにかけがえのない豊かさとやすらぎを与えてくれます。
これからも、東京都の一員として、自然豊かなままの小笠原諸島であってほしいと思います。